Producer

自然との共存

チルダイナーの目指すSustainability(サステナビリティ)において、
信頼のおける漁業・畜産・農業に携わる生産者の方々。
地元浜松を中心に仕入れる魚・肉・野菜の食材は、「自然と共存する」想いのもと、
作られる食のプロフェッショナルたちのこだわり。

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漁 業 <舞阪漁港>

舞阪漁港の目利きの重鎮

加藤鮮魚店 加藤 勝 氏

加藤鮮魚店 加藤 勝 氏

舞阪で競り人として50年以上活躍する大ベテラン。漁港に通い続けてチルダイナーとは12年のお付き合いをさせていただいています。遠州の海を知りつくした加藤氏の魚を見る目は確か。天候や魚の鮮度、季節・曜日によって毎日変動する相場にも勝負師としての長年の経験と人脈を生かし、その日の最高の魚を競り落とします。
チルダイナーでは、漁港で加藤さんが競り落とした魚をその場で「放血神経〆」をして締めて、海水氷に入れて芯まで冷やし、重ならないようにお店まで運搬するなど、丁寧な処理を施し鮮度保持に努めています。
「放血神経〆」は、手間がかかり高級料亭などでもあまり行われない技術の必要な手法。チルダイナーでも代表の伊藤と仕入れ担当の寺田しか施せません。

舞阪の旬

  • しらす
  • まだか
  • さより
  • ほうぼう
  • 黒鯛
  • もち鰹

  • 真鯛
  • サバ
  • はも
  • スズキ
  • わたり蟹
  • カレイ

  • こち
  • かわはぎ
  • たちうお
  • カサゴ
  • ヒラメ

  • トラフグ
  • さわら
  • アンコウ
  • あかす海老
  • 牡蠣
  • 水タコ

漁 業 <鷲津漁港/天然うなぎ、浜名湖ドウマン蟹、車海老、マダコ>

創業90年。日本の鰻を守る長

海老仙 加茂 仙一郎 氏

海老仙 加茂 仙一郎 氏

大正11年より浜松にて海老・うなぎ・鮮魚を仕入れ行商販売を始めた海老仙。チルダイナーでは、鷲津港で浜名湖で揚がった魚介を中心に仕入れていますが、中でも鰻の品質においては絶対的な信頼感があり、ミネラル豊富な地下水で活締めし、身のしまった鰻を20年以上キャリアを持つ選別職人が1本1本品質をチェックしお店に届けてくれます。
近年、日本のシラスウナギは絶滅危惧種に指定となり危機を迎えています。加茂氏は、平成25年から継続的に銀化(ぎんけ)した親ウナギを買い上げ放流する事業である「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」の会長を務め、日本鰻の資源回復に尽力しています。また、養鰻場を構え、水やエサ、育成環境にこだわり健康な浜名湖鰻を育てることにも力を注ぎ、日本の食文化にかかせない鰻を未来につなぐ活動を積極的に展開されています。

畜 産 <峯野牛(みねのぎゅう)>

牛を通じて、命への感謝を伝える伝道師

峯野牧場 峯野 忍 氏

峯野牧場 峯野 忍 氏

奥山半僧坊のふもとの大自然の中で育つ峯野牛は、山林から湧き出る天然水を飲み、人の愛情をたっぷりとかけて、のんびり・ゆったりと育てられています。人と同様に、生き物は食べるもので体が作られます。峯野牧場では保育・育成・肥育のステージに分け、それぞれのステージに最適な飼料を配合。産地のわかる安全でこだわりのある飼料を与えます。こうした飼育環境が評価され肉牛部門の「しずおか農水産物認証」を静岡県内で初めて取得。
また峯野氏は、峯野牛直売店を設け、牧場では珍しい「お肉の産地直送」を行っています。肉を扱い、肉を食べていただきたいと思いで生産していますが、峯野牛を食べることを「ただの肉」ではなく、部位や肉質の違いなど、牛の命を感じながら食べてみてほしい。
命を絶って「かわいそう」という人もいます。しかし、美味しいと感じ「感謝」することが本来の命への報いであることを伝えていくことが畜産農家の使命と捉えています。

農 業 <オクラ・ナス・季節の野菜>

農業の様々な可能性の開拓者、パイオニアを目指す農学士

農+(ノーティス) 今津 亮 氏

農+(ノーティス) 今津 亮 氏

浜松の山間地を見渡すことのできる自然豊かな三方原台地に「人」と「畑」と「料理」を繋ぐ農園と農家レストランを運営する今津氏。東京農業大学にて地域マネージメント・農業経営を中心に学び、卒業後はインドネシアや内モンゴル近くの中国などの国内外で農業開発・研究にかかわる異色の経歴を持つ農業家。
「農業は、人間が一番最初にした環境破壊」と語る今津氏の理想とする野菜づくりは、「自然に遠慮してやる」こと。野菜の持つ密度を種類に応じて作り分けることで野菜本来の食味を良くすることに手間をかけ、農薬を減らした特別栽培農産物の栽培を実施。
土を選び、肥料のやり方、収穫のタイミングなどひとつひとつの野菜の一番美味しい食べごろを見極め収穫する。最高の状態が放つ野菜本来の美味しさを食べる人にも感じてほしいと願っています。
効率を追い求めてイジリすぎたやり方は良くない。ノーティスの語源は『気づく』。土の声、野菜の声に耳を傾け気づく、自身ならではの視点で最高傑作を常に追い求めています。

農 業 <みかん・プルーン・季節の果物>

子どもたちの未来のために邁進する立役者

サンスマイル 浅倉 敬一 氏

サンスマイル 浅倉 敬一 氏

小学1年生から高校3年生までの障がいをもっている児童に対して、生活能力向上の訓練等を継続的に提供する「放課後等デイサービス」を浜松市にて運営する浅倉氏。「自然体験・乗馬療育」を取り入れた「サンスマイルビレッジ菜園’S」では将来的には子どもたちの就労支援事業を担えるように約1000坪の農場で自然農法による米や野菜、果物を育てています。
「奇跡のリンゴ」として書籍・映画化された青森のリンゴ農家、木村氏の一番弟子である佐伯氏に学び、土壌を自然の森と同じ状態に近づけ、虫の食物連鎖を利用します。これが本来の農業の姿であり、農薬や化学肥料などを使用しないため作物にえぐみが出にくく、栄養分の多い皮も一緒に食べられるので作物本来の味が楽しめます。食は子どもの成長、人の健康にかかせません。自分たちで育てた安心安全な作物を少しずつ増やしていき、農業に興味をもった卒業生が将来の働く場になる環境を今から整えていきたいと語る浅倉氏。
広大な農地には、馬やポニーも飼育しており、今日も子どもたちの元気な笑い声響きます。

農 業 <フルーツトマト>

質実剛健なトマトづくり名人

佐野農園 佐野 誠 氏

佐野農園 佐野 誠 氏

トマトを育てるには、「アメとムチを使い分けている」と語る佐野氏。土を使わない水耕栽培を行い、必要な栄養分は水に溶かし与え、肥料濃度、液温など自在にコントロール。根はストレスなく養分を吸収でき一年を通して安定した収穫ができます。
また、土を使わず栽培するので害虫や微生物の混入も少なくなり、できるだけ農薬を使用せず育てています。
佐野氏の手掛けるフルーツトマトの糖度は平均で7度。春であれば10度を誇ります。(通常のトマトの糖度は3度〜5度)「甘くするには厳しく育てる」ことが重要とトマトづくり20年の経験から絶妙な水と栄養の管理を行い、与えすぎずにトマト本来の生命力だけで着果させるからこそ、濃くのある甘さに仕上がります。
トマトづくりを初めた頃は、試行錯誤の繰り返しで、浜松市内の飲食店に直接売り歩いたという佐野農園のフルーツトマトは、今では東急プレッセや遠鉄百貨店でも取り扱われ、浜松を代表するブランドへと育ちました。

農 業 <オリーブ>

挑み続ける 浜名湖オリーブの父

アグリ浜名湖 奥田 孝浩 氏

アグリ浜名湖 奥田 孝浩 氏

静岡県湖西市、浜名湖畔近くの丘の中腹にある農園でオリーブの栽培、加工、販売を行うアグリ浜名湖。オーナーの奥田氏は、イタリアで味わったオリーブオイルの美味しさに魅かれ、50歳を前に会社経営から農業家に転身。オリーブは、ほとんどが輸入品で国産は小豆島を代表とした瀬戸内などのごく一部でした。「国産のオリーブをもっと身近に」との想いから、温暖で日照時間が長くオリーブ栽培に適している環境である湖西市でオリーブ栽培をはじめました。
農園を始めた頃は、小豆島に通いオリーブ栽培について学び、失敗を積み重ねながら徐々に収穫量を増やし、今では1.5ヘクタールの広大な農地で7品種800本のオリーブを育てています。
アグリ浜名湖のオリーブオイルは、品種の個性である香りや苦み、辛みをよりしっかりと残したいと、品種により収穫時期を見極めています。「品種、搾油時期によりそれぞれ味が異なりますが、搾油したばかりのオリーブオイルはどれもこれも素晴しく美味しい。」と語る奥田氏。手塩にかけて育てたオリーブの可能性を追い求め、情熱を注がれています。

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